ハードパンは準強力粉じゃないと焼けない?

こんにちは、パン教室和っかの小山内由衣子(おさないゆいこ)です。

今日はハードパン作りに使う強力粉についてお話をしますね。

パン作りに適した小麦粉には種類があり
大きく分けるとこの3つに分類されます。

  • 強力粉
  • 準強力粉
  • 最強力粉

結論から言うと
どの粉でもハードパンは作れます。

ただ、ハードパン作りには適した粉があるので
それを使うことをお勧めしています。

では、どんな粉がハードパン作りに適してるのか?
をわかりやすく説明していきますね。

目次

3つの強力粉の違い

冒頭でも、パン作りに適した小麦粉は大きく3つに分けられるとお話をしました。
小麦粉の分類で重要になるのが「タンパク質」と「灰分」の量です。

灰分と書いて「かいぶん」と読みます。間違いやすい言葉なので気をつけてくださいね。

強力粉

タンパク質量(%)主な用途
強力粉約11〜13%パン全般

通常のふわふわパンを作るなら、このタイプを選べば間違い無いです。
スーパーなどで手軽に手に入るものなら、カメリア・イーグル・春よ恋になります。

ただ、ハードパンはグルテンの形成を抑えて生地を作るため、実はこのタンパク質量だと「ハードパン」から連想する大小様々な気泡はできません。

では、強力粉ではハードパンが作れないのか?と言うと、そうではなく、薄力粉と混ぜることでタンパク質量を減らしハードパンを焼くことができるんです!

準強力粉

タンパク質量(%)主な用途
準強力粉約10〜12%フランスパン(ハードパン)

ハードパンに適した粉は、この準強力粉と呼ばれる強力粉です。
スーパーなどで見かけることはないので、専門店で購入する必要があります。
一般的にはリスドォルですが「フランスパン専用粉」と記載されているものであれば、同じようなタンパク質量になります。

タンパク質量が少ないことで、あの理想的な大小様々な気泡が入ったハードパンを焼くことができます。

最強力粉

タンパク質量(%)主な用途
最強力粉約12〜14%食パン

最強力粉は、食パンに適した粉です。
よく見かけるのは、スーパーキング・ゴールデンヨットです。

タンパク質量が高いことで、強いグルテンができふっくらとしたパンが作れます。

そのため強力粉同様、薄力粉をブレンドしてタンパク質量を調整すれば、ハードパンを焼くことは可能です。

ゆめちから100%はタンパク質量は多いのですが、スーパーキング・ゴールデンヨットのような伸びのあるふふわっとしたパンにはなりません。
私はベーグルなど、モチッとした食感のパンに使用することが多いです。

まとめ

パン作りでは、そのパンに適した粉があります。

薄力粉をブレンドして、タンパク質量を調整することもできますが、やっぱり最初から適した粉を使って目的のパンを作るのが1番!!

ぜひ参考にしてくださいね。

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